ドメーヌ・ル・ブリゾー　パタポン　ブラン　2018 白 750ml [3451]

　ナチュラルワイン界の記念碑的作品「パタポン」。自然派ならでは薄旨ワインの美味しさを象徴するような味わいと、一度見たら忘れられないエチケットにまつわる反骨精神あふれるエピソードにより、天才クリスチャン・ショサールを一躍有名にしたワインです。


◆テイスティングコメント
黄リンゴ、白桃、みかんのコンポート、シトラス、アーモンドの花、スズラン、西洋菩提樹の香り。ワインは限りなくピュアかつ滑らかで、透明感のある優しい旨味エキスに、線の細い酸とほんのりビターで滋味深いミネラルがきれいに溶け込む！


◆ビンテージ情報
　2018年は、久々に収量に恵まれた当たり年！とは言っても、区画によって収量はまちまち。一番収量が多いのはブランドリエールの畑で 35hl/ha。ブリゾーはミルデューの被害により 13hl/ha と少なく、単体で仕込むほどの収量に至らなかったので、前年同様にパタポンにアッサンブラージュされている。ちなみに、今回はブリゾーの比率が3 割と前年よりも2割増しで超お得！

　酸が落ちる前に早めに収穫に取り掛かったおかげもあって、出来上がったワインはクリスタルのようなピュアさがあり、滋味深いミネラルと繊細な酸とのバランスも良く、ミネラルエキスを飲んでいるような優しさが何とも言えない！とりわけグラスに注いだ時の香りが華やかで、みかんの甘い果実の香りや白い花の爽やかな香りが鼻をくすぐる！魚介はもちろんシェーヴルチーズとも相性が抜群なワインだ！


◆エチケットにまつわるエピソード
　自信作のワインを格付け審査機関に申請したところ、伝統的なロワールらしいワインの味わいから余りにもかけ離れていたため最下位の格付けとなり、その判定に憤慨したショサール氏は憤る自らを似顔絵として描き、それをそのままワインのエチケットにしてしまったというもの。

　じょうごを逆さに被っているのはフランスでは『頭のおかしい人』を意味しており、自らとそのワインが奇妙なもののように扱われることに対する怒りを表しています。さらによく見るとじょうごの先からは化学式で書かれた4種類の添加物が出ています。これらは一般的なワインによく使われるもので、『俺のワインには不要だ！』と添加物は一切使っていない、誤魔化しのないワインであると主張しています。

反骨精神を叩きつけるような表現はまさに自然派ワインらしさに溢れており、型破りな彼のワインにふさわしいエチケットです。