ドメーヌ・テッタ　カベルネ・フラン　2021 オトンヌ 750ml [5923]

　遅摘みのカベルネフラン100％で仕込んだ少量生産の赤ワイン。10月にドメーヌへ収穫のお手伝いにお邪魔した際にテイスティングさせていただきました。

　抜栓から2週間とのことでしたが、それでもたいへん美味しい状態でした。オトンヌ、プランタン共にフランらしい青さと若干の土の風味がありつつ、淡いエキスにやわらかく伸びる酸と、身体がホッとする旨味を持ち、tettaらしい洗練と優しさが同居。とても美味しい日本の赤ワインと感じました。

　tettaではヨーロッパ系品種の赤は葡萄の色付きが難しく、なかなか赤ワインとして仕込めない年が続いたそうですが、これはtettaの新たな境地を予感させる素晴らしいワインです。


◇ドメーヌより
褐色がかった淡いガーネット色。黒果実やコンフィチュール、黒糖、オーク樽を想わせる香り。酸とタンニンがしっかりとあり、余韻には果実味がアルコール感と共にゆっくりと続きます。骨格が大き目な長期熟成に向いたワインです。実りの秋や温かくも冷たさを感じる秋を連想したことから Automne(秋)と名付けました。遅摘みしたカベルネフランから造られたワインです。

2020 VT から赤ワイン造りとはどういうことなのかを考え直しました。畑でのブドウとの向き合い方、収穫のタイミング、選果の基準、蔵での細かなアプローチ。とても難しいことですが、キーワードは“温故知新”であると信じています。どのワインに対しても真剣に向き合って丁寧に造っていますが、このVTから赤ワイン造りの改革へと動き出しました。