花巴 山廃 Jun Dai Dai 生酒 720ml [2677]

果実感のある甘やかな香味と共に柑橘を思わせるビターな酸が魅力

◆蔵元より
柑橘類を思わせるスッキリとした爽快な酸と高精白低温発酵による優しい苦味、高精白米を最大限に溶かすことで甘やかな果実感があり柑橘ジューシーな生原酒です。

「HANATOMOE スプラッシュ 活性にごり」の仕込みを澄酒で瓶詰した数量限定の商品です。

弊蔵では、米の品種に縛られない酒造りを目指してゆくことで地域農業と共に歩んで行けると考えております。米の生産県ではない奈良県の酒造りとは何かを考えてゆく中で、精米をあまりおこなわずに美味しさを伝えてゆくために、「酸」という「おいしさ」を幅広く伝えてゆける酒造りに変えてきました。

その為、弊蔵にとっての米を磨く意味は米を溶かし切る為という側面もございます。米が溶けたときには一般的な酒質設計では雑味や苦味などマイナスイメージがあることが多いですが、酸を抑えない酒造りにとっては大切なエッセンスとなります。米を磨くという事への考え方は、蔵が米をどう解釈するかによって変わってくるものではないでしょうか。

◎試飲しました（2022.9）
グラスに注ぐとやや黄色味を帯びた色あい。ほんのり乳酸系の香りと穀物の香りが混ざり合って立つ。含むとまろやかでソフトな甘味とややボリュームのある酸味が口中で広がります。企画は山廃純米大吟醸ですが、花巴らしく華やかさはなく、やや甘酸っぱくふくらみのある味わいに仕上がっています。喉ごしは滑らかでキレも良いが後口に少し厚みのある酸味を残します。

花巴が醸す山廃純米大吟醸はこうです、という主張を飲むほどに感じられ、花巴ワールドを楽しめるお酒です。