百楽門 裏50 火入れ 1.8L [1796]

◆蔵元より
コクがあり、ふくよかです。
一口飲んだ瞬間、芳醇な旨味が口いっぱいに広がります。
食中酒。真っ先に浮かんだアテは、茶色い焦げ目のサンマです。
冷や（常温）、冷酒、燗でお飲みいただけます。

◎試飲しました（2023.9.2）
澄んだキレイな色合い。やや艶もある。香りは落ち着いており、ほのかに甘い香りも漂う。含むとしっとり優しくふくよかな旨味もあります。少し長く含んでいると、ジワリと辛さも出現してきます。喉ごしもよく、後口は酸で引き締まります。

ラベルを見て下さい。ちょっと違うでしょ（笑）。これにはわけがございます。「純米」や「大吟醸」と名乗るには、検査を受けた三等以上の米を使用しなければならないというルールがあります。食べて美味しいお米があるように、酒造りに適したお米があり、酒造好適米と言います。中でも一番有名なのは「山田錦」です。その山田錦に負けないほど良質で人気があるのが「雄町」という酒米です。ただ数が少ないため、各蔵の需要に応じきれないのが現状のようです。

そこで葛城酒造では、等級の検査を受けていない雄町をあえて使用し醸したのがこのお酒です。特定名称（純米や大吟醸など）は名乗れませんが、岡山産等外米・雄町100％、精米歩合50％のお酒です。

そのようなわけで、特定名称酒と区別するために、ラベルの記してある文字を鏡文字にしてあります。通称「裏・百楽門」と呼ばれています。